京都のれん株式会社とその通販ショップ

京都のれん株式会社は京都市中京区三条通黒門通角御供町に
本社を置き、京都市中京区錦堀川町のビル4階に営業所を構えています。

のれん及び風呂敷の製造と販売を事業にしている
京都のれん株式会社は、「京都のれん」という通販サイト暖簾kyotonoren.shop-pro.jpも
運営しており、そこではのれんや風呂敷の制作のオーダーが
手軽に利用できるのが特徴的です。

この通販サイトでは特定の商品は閲覧できないものの、
注文を受けたのれんの制作事例を確認できます。

サイトで確認

例えば、京都府京都市中京区壬生馬場町にある「パティスリーなかさん」が
注文した品は手染めの代物ですが、手染めは染色の幅が
2mm以下になってしまうと文字やロゴが滲んで潰れてしまうのがネックです。

そのため模様や文字の大きさ、そしてバランスを考えて
綿スラブ生成りの特殊生地に施しています。

勿論こうした品を手掛けるために依頼者のニーズが
前提になっており、注文は理想の代物を聞き出すところからスタートです。

それからお見積もりを計算し、デザインを提案してから
手掛けていきます。

もしも事前にロゴやデザインがある場合はニーズを聞き出す際に
提出する事を求めているため、要注意です。

ちなみに防炎や撥水などの加工も注文可能になっています。

のれんの語源と歴史について

のれんの語源は暖簾で、「のんれん」と読みます。
この暖簾は元は禅宗で用いられた言葉で、防寒のために
御簾の前にかけていた垂れ幕や布で、「簾の隙間を覆って
暖をとる」という意味合いがそのまま名称に繋がって
いるのですが、元々のれんは古来からありました。

確認されている限りでは、弥生時代や平安時代までも遡るほどです。

先述したように、当時はあくまで外部からの寒さを
仕切るために用いられていましたが、鎌倉時代から
室町時代にかけて、次第に商標や店名が施されたのれんが
店舗にかけられるようになりました。

店舗用ののれん

看板として正式に用いられるようになったのは
江戸時代からですが、鎌倉時代から看板の代用品になった理由は
一目でどんな店だと分かりやすかったからです。

当時は文字が読めない人が珍しくなかったため、その人たちでも
足を運べるように掲げられるようになったのれんは戦後戦前も活用されました。

特に汚れた品がかけられている店舗もとい飲食店は
「客が出ていくときに食事の汚れを拭っている」という
意味合いがあったため、繁盛の証とされたそうです。

また、片付ければ営業時間の終了を告げる事が出来たので、
そういった意味でも商人たちに親しまれていきます。