のれんは後から加工して防炎能力を持たせられる

これからラーメン店や焼き鳥店などの飲食店を開業しようという方は多く、今現在店内のレイアウトと導入するアイテム探しをされている方もいるでしょう。

飲食店では必ずと言っていいほど、どこでも備え付けている備品があります。それは何かというと暖簾で、入口に取り付けることで来店する方を歓迎する意味合いのものです。

専門店でオーダーして自店だけの名前と謳い文句などをプリントすることができ、集客ツールとしては利便性に長けています。営業中はずっと高温で高い火力を用いる店の場合、消防庁から防火対策を行ったものだけを導入することを義務付けられるため、必ずそれを導入しないといけません。

のれんも例外ではなく、防炎のれんしか認められないのをご存じでしょうか。すでに既製品をたくさん買っており、また買い直さないといけないと頭を抱える人もいるでしょうが、悩む心配はありません。

理由はとても簡単で、防炎のれんは後からでも加工をして能力を持たせられるからです。オーダーメイドで先に発注をするのが理想的ですが、専門会社に依頼をすれば、ある特殊加工を施してすぐに防炎性のある品に換えてくれるので、少ないコストで手に入れることが可能になります。

既製品で必要となるコストと加工方法

では既成の品を後から加工するには、一体どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。

結論から言えば、1枚当たりのコストで約5000円前後です。1枚単位からオーダーをすることもできますが、単価をお安くしたい場合は複数枚をまとめて加工してもらうのがもっとも安くなる方法となります。

例えば個人店ではなくてチェーン展開をしているところであれば、100枚以上は依頼することになるわけです。そうすると約半値程度で防炎化が可能になります。気になるのがどんな方法を用いて火に強い暖簾にできるのかということですが、一般的な綿・麻・ポリエステルの繊維だと一瞬で火がまわるのは言うまでもありません。

防炎のれんとはこれらの繊維にシリコン剤を塗布して高い耐熱・耐火性を持たせたものです。シリコンは約500度以上の高温にも耐えられる特性を持っており、断熱材にも使われている素材です。それをのれんに高圧噴射をさせて吹き付けて生み出せます。無色透明なのもポイントで、すでに印字している文字やカラーを損なう心配もありません。一見すると元の商品となんら変わらないので、防炎のれんは店内の雰囲気を損なうこともないアイテムとなります。