暖簾の役割と歴史背景

暖簾は戦国時代に発生し、敵と味方を区別するために使われ
ました。

平和な時代になると屋号を印刷して店先に飾り、お店の販促グッズの役割を担うようになってゆきます。その他では視線を隠すための意味であったり、日除けや風や埃が直接室内へ飛んでくるのを防ぐ機能もあったのです。

提灯などを含めて日本では様式美として愛されてゆき、代々その家の商売と一緒に伝わることも珍しくはありません。

看板でありプライドであり、顧客にとってはブランドと一緒の存在です。現代でもロードサイドではのぼり旗で使われ、飲食店の出入り口には暖簾が飾られております。

店先のれん

装飾性が高くなり屋号だけではなく、イメージキャラクターを印刷している店もあるのです。

鮮明な発色を技術開発して紙ではなく布で再現出来るようになり、綺麗に印刷されたデザインで
存在をアピールする効果があります。

暖簾のデザインの多様性は印刷技術の進化と密接に結びついており、現在は再生ポリエステルなどの循環型の素材を使ったモデルが話題です。再生ポリエステルはPET素材を減量にしております。

ペットボトルを再利用することで、炭素を減らして海洋ゴミを削減する効果があるのです。

暖簾のオーダーが増えています

のれんはお店の顔、厨房と客席の間に設置して目隠しにも使える、お店だけでなく自宅にも目隠しやインテリアの一つとして取り入れることで和をイメージする空間づくりが実現します。

最近の生地を使い染め色を行うと裏側から透けて見えるようになるため両面の別柄は不可能とされていました。のぼりなどのような道具は、片面だけでなく両面に同じものを印刷したり、両面に異なり情報を記載することでより多くの情報を見ている人に伝えることができるメリットもあります。

裏側にも通ってしまうけれども、遮光ツイル・遮光スエード・遮光サテン、この3つは生地が3重構造になっているので片面染色でも裏面に色通りすることはありません。

ちなみに、片面染色は既に染まっている既製の色生地の片面に対してないれすることを意味するもので、主に職人さんが手で捺染する方法を指します。

スラブクロスは、綿と麻を組み合わせた生地で糸の太さに強弱があるので風合いある紬が特徴的、麻特有ともいえる透け感を持つ生地は和風デザインに最適です。

京都のれんは、スラブクロス(綿90%・麻10%・シルクスクリーン・染め抜き対応)を使ったのれんなどの商品紹介を行って
います。