防炎のれんには、性能を記した2種類のラベルがあります。防炎物品ラベルは2種類あるラベルの一つで、付けられているのは不特定多数の人が出入りし手に触れる防炎暖簾です。
具体的には2連や3連などの暖簾で、飲食店などの入り口に飾ってある防炎のれんを想像してください。出入り防炎のれんがかかっている店舗に入ると、自然と手など体の一部分に触れていしまうため、こうした場所に使うモノには防炎物品ラベルが縫い付けられています。
ラベルが取り付けられている場所も、基本的には決まっています。基本的に裏から見て右下に縫い付けてあるので、気になる方は店舗の出入り口でのれんに触れたときに、縫い付けてあるラベルを確認してみると良いでしょう。
白地のラベルには、防炎という赤い文字とともに消防庁登録者番号、登録確認機関名が記されています。登録確認機関名は、公益財団法人日本防炎協会です。制作した事業者によっては、消防庁登録者番号が変更されているケースもあります。
つまり古い消防庁登録者番号が記されているなら、防炎のれんもそれ以前に制作されたものとなり、新しい番号なら約2年以内に作られたのれんを使っていると見分けることができます。
防炎製品ラベルが縫い付けられている製品と表示内容
防炎製品ラベルが縫い付けられているのは、基本的に不特定多数の人が手に触れない場所で使われているのれん製品です。
具体的にはスポーツイベントなどで使われている応援幕、店舗の宣伝やイベントの集客で使われるのぼり旗、タペストリーなどなどです。
応援幕やのぼり旗は、基本的に不特定多数の人々が触るように考えられていません。設置したり持ったりする人のみ触ることを想定しているので、こうしたのぼり製品には、防炎製品ラベルが縫い付けられているわけです。使用目的や設置する場所など、一見すると同じような目的でもそれぞれには違いがあります。
たとえば防炎製品ラベルが縫い付けられている日除けのれんを、不特定多数の人々が出入りする店舗の入り口などに取り付けると、消防法に違反するので注意しなければいけません。
防炎製品ラベルに記載されている内容にも、それぞれ違いがあります。マークとともに防炎製品であると書かれているほか、事業者番号と屋外・屋内、さらには公園財団日本防炎協会の名前も記されています。このように使用する場所や表示内容など、知らない人には同じようなラベルと思われるものでも、さまざまな違いがあるわけです。